【葬儀体験談3-1】宮本家の場合|霊安室から特養へ搬送

 

 

3-1.父の臨終

 

肺炎で入院していた父が突然亡くなった。とつぜんの急変だったため、病院から電話をもらい15分後には駆けつけたのだが、臨終に立ち会うことができなかった。

 

看護師の話から察すると、おそらく医師も看護師も間に合わなかった・・・というか、気づかなかった?

 

老人病院ではこのようなことはよくあると話では聞いていたが、実際にそのような目に合うとは思っていなかったので、本当にかわいそうなことをしたと、かなりショックを受けた。

 

担当医師の対応について

 

私は担当医師とは、亡くなった日の夕方に会っていて、今後の治療方針の話などしていたのだが、急変はあるかもしれないとは言われたものの、会わせたい人がいたら呼んだ方がいいとかの助言はなかったので、お見舞いに行ったのは私だけだった。

 

私自身迷ったのはたしかなのだが、医者が特に言わなかったことと、急にいろいろな人がお見舞いに来ることで、かえって父が不安になったり落胆したりするのではないかと考えたり、これまでもわりとケロッと回復して退院することが何度もあったこと・・・。

 

自分自身の判断にも後悔

 

また、大丈夫だと信じたかった私の気持ちがそうさせてしまったのだが、弟や母にも会わせてあげられればよかったと、これは今でも後悔している。今思えば、父も死期を悟っていただろうし、母や弟、父の兄弟にも会わせてあげるのが正解だったかもしれない。

 

延命治療に関しては、病院側から「できない」または「しても無意味」と言われていて、それに関しては私も了承し、弟にも確認をとっていたので問題はない。

 

3-2.死に装束を着せられて霊安室に

 

死に装束を着せられ霊安室に運ばれた父は、口が開いたままだった。看護師は「それは葬儀屋がやりますから」と言っていたが、そんなものなのかなと思うだけで私には何もできなかった。

 

夜にもかかわらず、父が入居していた特別養護老人ホームの相談係の方と施設長が駆けつけてくれた。

 

3-3.特別養護老人ホームの父の部屋へ搬送

 

父の遺体は、病院の霊安室から直接葬儀場の安置室へ運ばれることに一度は決まった。

 

しかし、「それではかわいそう」「お父さんの家はうちの施設なんだから」と特養の施設長が申し出てくださり、いったんホームの父の部屋に連れて帰ってくれることになった。

 

そして、他の入居者さんや職員さんたちとのお別れをし、翌朝葬儀場の車に迎えに来てもらい運んでもらうということになった。

 

また、口を閉じるような措置をほどこしてくれ、父らしい顔になった。これは本当にうれしく、ほっとしたのを覚えている。これらのことに関して、特養の施設長の気遣いに、とても深く深く感謝した。

 

 

宮本家の葬儀【第2話】へ進む


このページの先頭へ戻る