【小さなお葬式・完全ガイド】実際の葬儀で損しないための注意点とは?
小さなお葬式とは? → https://www.osohshiki.jp/
「小さなお葬式」は、2009年にサービスを開始した、比較的新しい葬儀ブランドです。葬儀を「定額プラン」にパッケージ化したのが特徴で、サービス開始当初から一部メディアに取り上げられるなど注目されていました。
そして、2017年には「葬儀受注件数No.1」を達成するまでに成長。高齢化が進む日本において、今後もますますシェアを伸ばしていくと予想されています。
このように、葬儀業界のスタンダードになりつつある「小さなお葬式」ですが、それにしてもなぜ、これほどまでに急速に、社会的な支持を集めるようになったのでしょうか? 何か理由があるのでしょうか?
「小さなお葬式」が支持を集めた背景
「小さなお葬式」が市場シェアを伸ばしてきた背景には、葬儀業界の「不透明さ」があります。料金を明確にしないまま、どんぶり勘定的に葬儀を進行する慣習が今でも残っていて、金銭トラブルだらけという状況がなかなか改善されません。
どんなトラブルがあるかというと、たとえば、当初の見積もりが「150万円」だったとしましょう。ですが、葬儀が終わってみたら「300万円の請求書」を渡されたりするわけです。
そんなバカなと思うかもしれませんが、そういうバカなことが頻繁に起こってきたのが葬儀業界の実態です。
費用の不透明さが大きなストレスに…
実際、国民生活センターには、今でも年間数百件もの相談が寄せられています。これらが氷山の一角に過ぎないのは明らかで、気をつけないと、あなた自身も金銭トラブルに巻き込まれかねません。何か自己防衛しておかないと危険です。
不透明な葬儀業界に一石を投じた「小さなお葬式」
このように金銭トラブルが頻発していた葬儀業界ですが、そこに登場したのが「小さなお葬式」という新ブランドです。
「小さなお葬式」のコンセプトは「不透明を透明に」というもの。そのコンセプトのもとに、葬儀を「定額プラン」にパッケージ化して提供し始めました。
つまり、葬儀を執り行うのに必要となる物品・サービスをパッケージ化して、「合計いくら!」というのを明確に打ち出したわけです。
- 寝台車
- ドライアイス
- 安置料金
- 枕飾り
- 棺
- 布団
- 仏衣
- 葬儀場利用料
- 生花祭壇
- 遺影写真
- 受付セット
- 司会スタッフ
- 運営スタッフ
- 火葬料金
- 自宅飾り
- 会葬礼状
- 役所手続き代行
・・・などなど
従来のように「終わってみないと金額がわからない」というのでは、怖くて怖くてたまらないですよね? 費用のことが気になってしまい、葬儀に集中するどころではなくなるはずです。
一方で、葬儀費用が最初から決まっている「定額プラン」であれば、私たちユーザーの「安心感」がまるっきり違ってきます。費用の不安がなくなるので、静かな気持ちで、故人とのお別れに集中できるわけです。
定額プランなら、故人とのお別れに集中できる
「小さなお葬式」を利用する一番のメリットは、なんといっても「安心感」です。従来の葬儀業界で問題となっていた「不透明さ」を排除して、明瞭会計を実現したところに、「小さなお葬式」の存在価値があります。
「小さなお葬式」が定額プランを打ち出した当初、従来の葬儀業界がざわついたものです。「葬儀に対する冒涜」といった論調で、ネガティブキャンペーンが行われるなど、当初は反発する声も少なくありませんでした。
今でも、ネットで検索すると、「小さなお葬式」に対する批判的な口コミが見られたりします。これは、このときの名残りと考えていいです。
では、具体的にどのような定額プランがあるか見ていきましょう。
「小さなお葬式」の5つの定額プラン
パンフレットを送ってもらうにはこちら
「小さなお葬式」には5つの定額プランが用意されています。「小さな一日葬」「小さな家族葬」「小さな一般葬」「小さな火葬式」「小さなお別れ葬」です。
通夜式・告別式を行うかどうかで3つに分類できる
これら5つのプランは、通夜式や告別式を行うかどうかで、大きく3つに分類できます。まずは、下の図をご覧ください。
ニーズに合わせて選べる5つのプラン
通夜式・告別式をどちらも行う一般的なスタイルの葬儀を希望するなら、「小さな家族葬」か「小さな一般葬」を選ぶといいです。
遺族のみで静かにお見送りをしたいなら、通夜式を省略する「小さな一日葬」を検討してみてもいいでしょう。儀式を1日だけですませられるので、いろいろと負担を減らせます。
残り2つのプランは、火葬のみ行う「小さな火葬式」と「小さなお別れ葬」です。故人が高齢で、遺族も高齢といった場合など、火葬のみですませるニーズも少なくありません。
「小さなお葬式」のどの葬儀プランを選ぶか?
具体的にどのプランを選ぶかは、参列者の人数によって決まってきます。あなたが近々喪主を務めるかもしれない葬儀では、参列者の人数がどのくらいになりそうか考えてみてください。
プラン選びの重要なポイントなので、少し時間を使ってもいいと思います。誰が参列するか、紙に書き出してみるといいです。
プラン選びの最初は「参列者の人数」を考えること
参列者の人数が多いことが確実なら、迷わず「小さな一般葬」を選びましょう。およそ100人くらいまでなら、追加料金なしで、定額プランの金額そのままで葬儀を行えます。
故人にあまりお付き合いがない場合には、遺族と近親者のみで行う「小さな家族葬」のプランを選ぶといいでしょう。参列者数30名ほどまでに対応するプランで、費用を節約できるのがメリットです。
さらに、参列者15名ほどまでに対応する「小さな一日葬」のプランもあります。こちら、通夜式を行わないプランになりますが、「火葬だけではしのびない…」といった場合に利用するといいでしょう。
葬儀費用を安くおさえたい場合には、あえて参列者を呼ばないという考え方もあります。どのような葬儀にしたいか、目的を明確にすることが大切です。
プラン選びについて、詳しくは別記事にまとめています。実際にプラン選定をするときの参考にしてください。
それでは、気になる「葬儀費用」についても見ていきましょう。
「小さなお葬式」の具体的な費用は?
最新の料金表は公式ページを確認してください
「小さなお葬式」の最大の特徴が、公式ページの目立つ部分に、具体的な費用が堂々と明記されているところです。これは、従来の葬儀業界にはなかった特徴です。
しかも、そこに「明記されている費用だけ」で、実際に葬儀を執り行うことができるのも画期的なポイント。無制限に費用が膨らみがちな従来の葬儀業界とは一線を画しています。
追加料金が発生するとすれば、安置日数が通常より伸びて、ドライアイスが規定の数では足りなくなったなどのケースが考えられます。ですが、せいぜい数万円の話なので、金額が大きく変わることはありえません。
具体的な費用については、公式ページを必ず確認してください。価格は改定されることがあるので、最新情報をチェックすることが大切です。
「小さなお葬式」では何が定額なのか?
葬儀を行うには「3つの費用」が必要になります。「葬儀一式費用」「返礼品・飲食費」「お布施・寺院費用」です。
これら3つの費用の中で、「小さなお葬式」のプランが扱うのは「葬儀一式費用」です。つまり、「葬儀業者に支払う費用」が定額になるということです。
葬儀業者に支払う費用が定額になる
葬儀一式費用 | 葬儀業者に支払う費用(定額プラン) |
---|---|
返礼品・飲食費 | 仕出し業社に支払う費用(別途必要) |
お布施・寺院費用 | お坊さんに支払う費用(別途必要) |
あとになって「お金が足りない」ということがないように、葬儀費用には3種類あることと、それぞれ支払う相手が異なることを、基礎知識として知っておいてください。
葬儀の費用はトータルでいくらかかる?
一般財団法人 日本消費者協会の統計データによると、葬儀にかかる費用の全国平均は「約200万円」だそうです。その中で、葬儀社に支払うお金は「約120万円」で、全体の60%ほどを占めています。
葬儀社に支払うお金の全国平均は120万円
「小さなお葬式」を利用すると、この「120万円」という金額を、もっとリーズナブルな価格に節約することが可能です。たとえば、最上位プランの「小さな一般葬」だと、次の図のように約56万円の節約になります。
たとえば「小さな一般葬」なら約56万円の節約
もし、規模の小さい「小さな家族葬」を選んだとすると、葬儀一式費用がさらに15万円ほどお安くなります。しかも、参列者が少なくなるので、返礼品・飲食費も10万円以上安くできるかもしれません。
つまり、「小さなお葬式」を利用すれば、トータルで50〜80万円、あるいはもっと安くできる可能性があるということです。費用だけで考えるなら、「小さなお葬式」を利用しないのはもったいないと言えるでしょう。
「小さなお葬式」はなぜ安いのか?
内容的にも費用的にも、納得できる葬儀をしたい
葬儀費用は、安くすむならそれに越したことはありません。とはいえ、葬儀は安ければいいというものでもありません。いくら費用が安くても、粗末な葬儀になってしまっては、あとで後悔するかもしれないからです。
安かろう悪かろうでは困ります。だからこそ、「小さなお葬式」は、いったいなぜ安いのか? ちゃんとした内容の葬儀が執り行えるのか? この2点が、とても重要なポイントになってきます。
「小さなお葬式」が安い理由は?
「小さなお葬式」が安い理由は、シンプルに言えば「従来の葬儀費用が高すぎた」ということに尽きます。葬儀業界の「不透明」な部分を「透明」にしていったら、大幅に安くできてしまっただけのことです。
考えてみると、葬儀の「原価」はたかが知れています。たとえば、消耗品の「棺桶」は通販のAmazonで2万円程度で売られていますし、その他の消耗品の「ドライアイス」「生花」「仏衣」なども、合計で数万円ほどのものです。
※画像:Amazonより引用 こちら
なので、理路整然と積み上げていくと、葬儀費用は必然的に安くなります。そこに、多少の利益を加えて設定されているのが、「小さなお葬式」の定額プランの価格です。
とにかく、今までの葬儀費用は高すぎました。余計な費用まで、無理矢理に負担させられていました。葬儀業界の閉鎖性が、それを許してきたんだと思います。
しかし、ネット時代のこれからは、葬儀費用もオープンになっていくでしょう。もはや、従来のように余計な費用まで支払う必要はありません。そのための自己防衛策として「小さなお葬式」には利用価値があります。
「小さなお葬式」の葬儀内容の品質は?
「小さなお葬式」では、ちゃんとした葬儀が行えるのか? こういった「信頼性」に関する疑問については、どのような「ビジネスモデル」で運営されているサービスなのか知ることが大切です。そこで、まずは下の図をご覧ください。
「小さなお葬式」のビジネスモデル
「小さなお葬式」は、自社で葬儀を行うわけではありません。全国の葬儀業者にユーザーを紹介して、その「紹介手数料」を受け取るビジネスモデルです。
葬儀業者にとっては、自社で広告宣伝を打たなくても、ユーザーを紹介してもらえるメリットがあります。また、私たちユーザーにとっても、割安な定額プランを利用できて安心できるメリットがあります。
それぞれにメリットがあって成り立っている
現在では、全国の4千ヶ所以上の葬儀社と提携していて、全国どこでも「同じ内容」で「同じ価格」の葬儀を提供できる体制が整えられています。
全国4千ヶ所以上で同じ金額の葬儀を実現
ここで注目していただきたいのが、「全国どこでも同じ価格で同じ内容の葬儀を行っている」というところ。もしも、実際の葬儀の内容に問題があるなら、全国から、ものすごい数のクレームが来るはずです。
ですが、そうなっていないのは、「小さなお葬式」の定額プランで提供される葬儀内容が、多くの人がおおむね満足できる水準をクリアしているということ。つまり、内容と費用のバランスが取れていることを示しています。
「内容」と「費用」のバランスが取れている
そもそも、トラブルだらけの葬儀社には、「小さなお葬式」もユーザーを紹介しようとは思わないでしょう。きちんと「品質」が伴っているからこそ、「小さなお葬式」は社会的な支持を集めるようになったと考えられます。
近々、葬儀を行う可能性があるなら、「小さなお葬式」を選択肢のひとつとして考えておくと安心です。無料で「パンフレット」を送ってもらえるので、情報収集のために取り寄せておくといいでしょう。
「小さなお葬式」のパンフレットについて
パンフレットを送ってもらうならこちら
パンフレットを送ってもらうなんて、「まだ亡くなったわけでもないのに不謹慎ではないか?」と感じるかもしれません。それが普通の感覚だと思います。ですが、そのときになってからでは、バタバタして冷静な判断ができないのも事実です。
なるべく、まだ落ち着いて考えることができる今のうちに、情報収集して頭の中を整理しておいたほうがいいです。大まかな方針だけでも決めておけば、いざそのときになってもあわてずにすむからです。
参考までに、どのようなパンフレットが送られてくるか、写真で紹介しておきます。
「小さなお葬式」のパンフレットは、ほとんど無地のシンプルな封筒で送られてきます。「お葬式」の文字がどこにも書かれていないので、封筒を見ただけでは葬儀のパンフレットとはわかりません。
封筒の表面
封筒の裏面
これならご家族にもバレないので、こっそり送ってもらいたい場合でも大丈夫ではないでしょうか。
封筒の中には、けっこうギッシリと資料が入っています。メインのパンフレットの他に、各種プランの見積もり書や、住んでいるエリアの提携葬儀場の情報などなど、じっくり検討するのに役立ちます。
かなり充実した資料が送られてきます
メインのパンフレット
メインのパンフレットには、「小さなお葬式」で葬儀を行う場合の「流れ」や「注意点」が、ていねいに解説されています。写真付きのわかりやすい資料なので、疑問点はほとんど解決できるはずです。
各プランの見積もり書
「小さな家族葬」の見積もり内容
見積もり書も同封されていて、プランの詳細が明確に記載されています。これだけしっかり記載されていれば、誤解が生じることもなく安心ではないでしょうか。
自分が住んでいるエリアの提携葬儀場の情報
自分が住んでいるエリア(葬儀を行うエリア)の葬儀場についても、詳しい情報が添付されています。どの葬儀場を利用するか、事前に3つほどピックアップしておくといいでしょう。
パンフレットを送ってもらうと、「営業電話がかかってくるのでは?」と思うかもしれません。ですが、そういった電話は一切かかってこないので安心してください。
葬儀とわからない封筒で送ってもらえたり、営業電話もかかってこなかったり、こちらの心情にしっかり配慮してくれているところは助かりますね。
なお、パンフレットを申し込んでから、手元に届くまでには2〜3日程度かかってしまいます。日数に余裕を持って、早めに申し込むようにしてください。
日数に余裕を持って申し込みましょう → こちら
適切なタイミングで、家族と話し合うことも大切
まだ亡くなってもいないのに、葬儀について話すのは抵抗があるのが普通です。ですが、あなたひとりで抱え込んでいては、精神的に苦しくなってしまいます。そんなときは、素直に気持ちを打ち明けて、家族と話し合ってみることも大切です。
資料があると、みんなで話しやすいです
パンフレットをみんなで見ながら、どのプランが現実的かとか、お坊さんの手配はどうするかとか、参列者は誰を呼べばいいかとか、いろいろ相談してみましょう。
- 菩提寺はある? お坊さんの手配は?
- 参列者は誰を呼ぶ? 連絡先は?
- 予算は? お金は誰が出す?
- どの葬儀プランにする?
- エンディングノートは用意されてる?
- 本人は、どのような葬儀を望んでる?
・・・などなど
自分ひとりで悩んでいても気づかないことがいろいろあるはずなので、何かの機会を見つけて、真面目に話し合ってみてください。
「小さなお葬式」についてまとめ
以上、「小さなお葬式」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか? いろいろなことをお話ししたので、ここで全体的におさらいしておきましょう。
「小さなお葬式」の3つのメリット
「小さなお葬式」を利用する一番のメリットは「安心感」です。全国共通の「定額プラン」を導入しているので、従来の葬儀業界で問題となっていた金銭トラブルの不安がなくなりました。
「小さなお葬式」を利用する2つ目のメリットは、従来の葬儀業界と比較して、費用が圧倒的に「安い」というところです。安さの理由は、従来の葬儀が高すぎたからで、ユーザー目線に立った良心的な価格設定になっています。
そして、3つ目のメリットは、葬儀の内容に「納得感」があるというところ。安心感があり、価格も安く、そして葬儀内容も一定の品質が確保されているため、結果として、葬儀が終わったあとに納得感が残るわけです。
葬儀が終わったあと、納得感が残ることが大切
「小さなお葬式」の基本情報
ブランド名 | 「小さなお葬式」 |
---|---|
サービス概要 |
価格設定が不透明で、トラブルも多かった葬儀業界。そこに、価格を明確に設定した「定額プラン」を導入したのが「小さなお葬式」のサービス。ニーズに合わせた5つのプランから選ぶことができる。 |
運営会社 |
株式会社ユニクエスト |
実績 |
2006年 創業 |
葬儀プラン |
「小さな一日葬」
「小さな家族葬」
「小さな一般葬」
「小さな火葬式」
「小さなお別れ葬」
|
割引サービス |
「早割」
|
対応エリア | 全国対応(※一部の離島を除く) |
支払い方法 |
|
公式サイト | https://www.osohshiki.jp/ |