【葬儀費用Q&A】心付けは渡さないとダメなんでしょうか?
心付けは渡さないとダメなんでしょうか?
葬儀の中で、僧侶や葬儀社スタッフなどに「心づけ」を渡す人も多いです。心づけとは、チップや寸志ともいわれるもので、気持ちで渡すものです。
つまり、心付けは、必ず渡さなければいけないものではありません。とは言っても、常識がないと思われるのもイヤですし、やはり気になるものではあります。
ということで、ここでは、心づけについて詳しくお話ししましょう。
【1】「心づけ」の相場は? 誰に渡す?
心づけの相場は、1人あたり「5千円」が目安と考えていいでしょう。ですから、単純に3人分を用意するとなると、1万5千円ほど必要になります。
ちなみに、葬儀の中で渡す心づけには、3つの種類があります。
1.僧侶への心づけ
僧侶には、読経料や戒名料などのお布施も渡しますが、その他に任意で心づけも渡します。
2.葬儀業社の担当スタッフへの心づけ
葬儀業社で葬儀を担当してくれたスタッフに、気持ちで心づけを渡すこともあります。
3.葬儀業社の運転手への心づけ
病院から葬儀場、葬儀場から自宅、火葬場までなど、喪主や遺体を運んでくれた葬儀業社の運転手に、心づけを渡すこともあります。
【2】最近の心づけ事情は?
任意とはいえども、昔は必ず支払われていた心づけ。しかし、最近では渡さない人や、必要ないのではないかと考える人も多いようです。
なかでも、僧侶には渡すけれども、葬儀社スタッフなどには渡さない、という人が増えています。その理由に「葬儀社内での心づけ受け取り禁止令」があります。
心づけ受け取り禁止令
心づけを個人的に受け取ると、トラブルが発生するケースが多かったり、ひどい場合は、スタッフが心づけを催促するケースもあったそうです。そのため、葬儀会社が自主的に禁止しているわけです。
これは、葬儀社の担当者にも運転手にも言えることです。
喪主が自分でキッパリと決めればいい
心づけは、気持ちで渡すものなので、無理に周りに合わせる必要はありません。払うにしても、払わないにしても、明るく、にこやかに、弁解がましくなく、キッパリと決めればいいです。
僧侶や葬儀社など、これまでの付き合いもあるでしょうし、これからの付き合いもあるでしょう。そういったことを踏まえたうえで、心づけの必要性を喪主が決めればいいことです。