【葬儀後の手続き4-3】健康保険の葬祭費(埋葬費)の申請
健康保険の葬祭費(埋葬費)とは?
葬儀を執り行った場合に、葬儀・埋葬を喪主として行った人に対して「葬祭費(埋葬費)」が支給されます。
葬祭費と埋葬費の違い
「葬祭費」と「埋葬費」は、加入している保険の種類によって、呼び方が違うだけです。「葬祭費」は、故人が国民健康保険に加入していた場合。そして、「埋葬費」は、故人が社会保険に加入していた場合の呼び方になります。
- 国民健康保険・・・葬祭費(葬儀を行った人に対する給付金)
- 社会保険・・・埋葬費(埋葬を行った人に対する給付金)
葬儀を行う人と、埋葬を行う人は、通常同じ人だと思います。なので、葬祭費と埋葬費は同じ意味と考えていいでしょう。
葬祭費・埋葬費の具体的な金額は?
葬祭費については、故人と同一世帯の人である必要はありません。あくまで葬儀を行った人に支払われる給付金です。葬祭費の具体的な金額は3万円です。
一方で、埋葬費については、、実際に埋葬を行った人が、故人と生計を同一にしていた遺族であれば満額5万円が支給されます。それ以外の人が埋葬した場合には、実費(上限5万円)が支払われます。
葬儀費用は平均200万円ほどかかると言われるので、いずれにしても微々たる金額です。とはいえ、数万円の支給があるというのは、ありがたいことです。
葬祭費(埋葬費)の申請手続き
葬祭費と埋葬費は、手続きする場所(窓口)が異なります。国民健康保険か社会保険か分からない場合は、健康保険証に書いてあるので確認してください。
葬祭費の申請(国民健康保険)
国民健康保険に加入している場合には、お住まいの地域の市区町村役場に行って手続きしてください。
また、社会保険に加入しているのであれば、お住まいの地域の年金事務所に行って手続きするか、あるいは協会けんぽなどの窓口に問い合わせるようにしてください。
手続きの際には、会葬礼状などの、葬祭を行った人物が特定できるものが必要になります。そういったものは、手続きが終わるまで、捨てないようにしてください。
埋葬費の申請(社会保険)
社会保険に加入しているのであれば、お住まいの地域の年金事務所に行って手続きしてください。あるいは、社会保険の運営母体(協会けんぽなど)のホームページなどから、手続きの方法について問い合わせてみてください。
健康保険の葬祭費(埋葬費)の申請手続きのまとめ
対象者 |
葬儀(埋葬)を執り行った人(通常は喪主) |
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期限 |
葬儀後すみやかに |
手続き先 |
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備考 |
葬儀や埋葬を行った人物を特定できる資料が必要です。詳細は、市区町村や協会けんぽなどのホームページを参照してください。 |
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