【葬儀後の手続き2-7】電話加入権の名義変更
電話加入権とは?
電話加入権とは、電話回線を利用する権利のことです。いわゆる「固定電話」の回線を利用するには、電話加入権を購入する必要があります。
例えば、大学に入学するために、親元を離れて、一人暮らしをはじめるとしましょう。このときに、一人暮らしの部屋に固定電話を置こうと思うと、電話加入権を購入する必要があるわけです。
電話加入権の金額
この電話加入権ですが、以前は1権利あたり8万円ほど(※1回払い切り)かかっていました。それが、現在では4万円ほどにまで下がってきていて、将来的には廃止されるのではないかと言われています。
ですが、現時点ではまだ、電話加入権を持っていないと、固定電話を利用することができません。固定電話を使いたいのであれば、電話加入権が絶対に必要ということです。
電話加入権の名義変更手続きについて
電話加入権は、名義変更すれば、引き継ぐことができます。つまり、故人が持っていた電話加入権を、引き継ぐことができるということです。
わざわざ新規に電話加入権を購入すると、数万円支払わないといけません。ですが、故人の電話加入権を引き継げば、費用は一切かからないというわけです。
電話加入権の名義を引き継ぐには?
名義変更の手続きについて説明します。まずは、NTTのホームページから「承継・改称届出書」の書式をダウンロードしましょう。それを印刷してから、必要事項を記入して捺印します。
あとは、故人と相続人の関係を証明できる資料(戸籍謄本など)を添えて、NTTの加入権センターに郵送してください。承認後、受付完了の案内があれば、手続完了となります。
- NTTのホームページにアクセス(東日本、西日本)
- 「承継・改称届出書」の書式をダウンロード
- 必要事項を記入して捺印
- 戸籍謄本などを用意(故人との関係がわかる資料)
- NTTの加入権センターに郵送
- NTTにて審査・手続き
- 手続完了の案内があって完了
お住まいの地域によって、NTT東日本か、NTT西日本かが変わるので注意してください。
電話加入権の継続使用 or 休止
最近では固定電話を置かない家庭も増えてきているようです。そのため、わざわざ名義変更の手続きをするかどうか、迷ってしまうご家庭もあるかと思います。
ですが、せっかく故人が電話加入権を持っていたのであれば、そのまま引き継ぐのが一般的ではないでしょうか。あとになって、やっぱり必要だったと後悔しないとも限らないので。
ただし、電話加入権を持っていると、固定電話を持っていなくても、月々の基本料が発生します。そのため、もし固定電話を一切使わないのであれば、基本料金が無駄になってしまいます。
そこで、最近では、電話加入権の「休止」の手続きをする人も多いようです。5年間休止することができて、その間は基本料もかかりません。
なので、固定電話を置かない場合でも、とりあえず名義変更の手続きをして、ついでに5年間休止の手続きもしてみてはいかがでしょうか。その5年間にまったく不都合がなかったなら、そのときあらためて電話加入権を手放せばいいでしょう。
電話加入権の名義変更手続きについてまとめ
手続きの概要 |
電話加入権の名義を変更する手続きです。 |
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期限・時期 |
すみやかに |
手続き方法 |
管轄のNTT営業所に所定の書類を提出します。 |
必要なもの |
・承継・改称届書(※1)
※1 書式はホームページからダウンロード |
関連リンク |
NTTのホームページに細かい手順が書かれているので参考にしてください。分かりにくい場合は、サポートセンターに電話で問い合わせてください。 |
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