【臨終直後の段取り6】遺体の搬送先を決める
病院の霊安室に移された遺体は、ずっと置いておくわけにはいきません。葬儀の準備もしなければいけませんし、できるだけ早く遺体の搬送先を決めて、自宅か斎場に搬送しないといけません。
搬送先は、葬儀社が決まっている場合と、決まっていない場合でも変わってきます。
【遺体の搬送先1】自宅
葬儀社がまだ決まっていない場合には、いったん自宅に遺体を搬送します。
また、葬儀社が決まっている場合でも、故人をいったん自宅に帰らせてあげたいという思いから、自宅に搬送することがあります。
自宅に搬送するケース
- 葬儀社が決まっていない
- 故人をいったん自宅に帰らせてあげたい
遺体の搬送は葬儀屋に依頼する
遺体の搬送は、葬儀屋さんにやってもらいます。遺体の搬送は自分ではできないですし、病院の看護師などに依頼することもできません。
ただし、ここで問題になるのが、葬儀社がまだ決まっていない場合です。葬儀社が決まっていない場合でも、すみやかに霊安室から撤収しなければならず、どうすればいいか困ってしまうわけです。
そこで、とりあえず、病院が提携している葬儀社の担当の人に、遺体の搬送だけを依頼しましょう。通常は、搬送だけでも、快く引き受けてもらえます。(もちろん有料です。)
保存処置用のドライアイスも必要
自宅に搬送する場合は、保冷施設がないので、ドライアイスによる保存処置をしないといけません。遺体を搬送してくれる葬儀社に、ドライアイスの手配もお願いしましょう。
【遺体の搬送先2】斎場
自宅が狭かったり、近隣の人の目が気になるなどの理由で、遺体を病院の霊安室からそのまま斎場に搬送することもあります。
葬儀社がすぐに決まった場合は、そのまま斎場に搬送するケースが多いです。
斎場に搬送するケース
- 自宅が狭い(安置用のスペースがない)
- マンションなどに住んでいる(棺を運べない)
- 近隣の人の目が気になる
- 保存処置などがわからない
斎場には、保冷施設が設備されているので、葬儀までに時間があっても、遺体が損傷する心配があまりありません。
夏の暑い日の遺体の保存は、思ったより大変です。ドライアイスだけでは、臭いが発生したり損傷する恐れもありますから、保冷施設のある斎場だと安心です。