【臨終直後の段取り5】遺体の保存方法を決める

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病室から霊安室に移された遺体は、適切な保存方法で保存する必要があります。時間が経つにつれて変色や変形する恐れがあるため、なるべく早めに適切に処置しないといけません。

 

一般的には「ドライアイス」を用いる保存方法でかまいませんが、じつは他にも保存方法があるので紹介しておきます。

 

 

【遺体の保存方法1】ドライアイス

 

一般的に多いのが、ドライアイスでの遺体の保存です。具体的には、遺体の腹部の「内臓」の上にドライアイスを置いて冷やします。

 

ドライアイスは1個2.5kg程度にカットされたものを使用します。通常は白い布で包まれたものを4個、腹部に置くといいでしょう。

 

あと、「脳」を冷やすのも有効といわれていて、首の後ろにドライアイスを置いて冷やしたりもします。このあたりは、現場判断で柔軟に対応してください。

 

ドライアイスは、自分で扱うのは危険です。実際の設置は、葬儀社の担当者にお任せしましょう。

 

ドライアイスの費用について

 

ドライアイスは一般的に4個で1セットになっています。1日に1回のペースで新しいものを用意しないといけません。

 

費用は、ドライアイス1セットで1万円程度になります。つまり、1日に1万円かかると思ってください。

 

ドライアイスを使う「メリット」

ドライアイスは、遺体の保存方法としては、最も費用が安い方法です。とはいえ、庶民感覚としては、決して安い金額ではないですね…。

 

ドライアイスを使う「デメリット」

腹部に乗せるので、ドライアイスの重さで腹部が変形する恐れがあります。あと、接触部分が凍ることも考慮して、適切な位置に配置する必要があります。

 

【遺体の保存方法2】エンバーミング

 

長期の保存が必要なケースでは、「エンバーミング」という特殊な保存方法があります。簡単に言うと、遺体の血液を、防腐液に入れ替えてしまう方法です。

 

エンバーミングの具体的な手順は次のとおりです。

 

  1. 遺体を消毒
  2. ポンプを使って血管に防腐液を注入
  3. 遺体の血液を防腐液に入れ替える

 

エンバーミングの最大の特徴は、(技術的には)半永久的に遺体を保存できるところです。ただし、IFSA(日本遺体衛生保全協会)の規定により、遺体の50日以上の保存は禁止されています。

 

エンバーミングを選ぶ「メリット」

長期保存が可能なので、余裕を持って葬儀の準備や個人とのお別れができます。また、故人が健康だった頃の姿に近づけられるのも魅力的です。感染症などの心配もありません。

 

エンバーミングを選ぶ「デメリット」

やはり、費用がやや割高なのがデメリットと言えるでしょう。エンバーミングの相場は、おおよそ20万円程度が目安になります。

 

ただし、故人の最後の姿を少しでも長く維持できることには、お金に変えられない価値がありますね。

 

長期保存が可能なエンバーミングですが、現時点ではまだ、対応してくれる葬儀社が少ないです。必要であれば、あらかじめ対応可能な葬儀社をリサーチしておくといいでしょう。

 

【遺体の保存方法3】保冷施設

 

事情により、自宅にも葬儀場にも遺体を保管できない場合や、葬儀をすぐに行えない場合などは、保冷施設に預けることもあります。

 

保冷施設には、遺体の状態を保つために室温が保たれた保冷庫があります。スケジュールの問題ですぐに葬儀ができないけど、そこまで費用をかけられない場合は、保冷施設での保管も検討してみてください。

 


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