【臨終直後の段取り4】葬儀社を決めて連絡を取る
清拭が終わったら、ご遺体を病室から霊安室へと運びます。そしてここから、いよいよ葬儀に向けて動き始めます。
ということで、このページでは、ご遺体を霊安室に運び入れるところから、葬儀社を決めるまでの流れと注意点についてお話しします。
【1】遺体を霊安室に運ぶ
ご遺体を病室から霊安室に運ぶとき、それまでいなかった「白衣を着た人」(着ていない場合もあります)が登場します。そして、この人が、遺体を霊安室まで運んでくれて、必要な世話をしてくれます。
ここで問題です。この「白衣を着た人」は、いったい誰でしょう? じつを言うと、この人は「病院と提携している葬儀社の人」だったりします。
病院と提携している葬儀社について
この人は葬儀社の営業マンなので、当然ですが、その流れで営業活動が始まります。まずは「葬儀場の手配」について話が始まり、「当社で葬儀を請け負います」という話になっていくわけです。
病院のスタッフかと思っていたら、突然営業が始まる…。経験のない人だと、ビックリしてしまうかもしれませんね。ですが、たいていの病院では、葬儀社と提携しているのが普通なので覚えておきましょう。
この葬儀社を利用するデメリット
この営業マンの葬儀社に、葬儀一式お願いしてもいいのですが、ここで注意点があります。それは、病院と提携している葬儀社に頼むと、割高になるケースが多いということです。
なぜ、葬儀費用が割高になるのかというと、「病院からの紹介」という形になるため中間マージンが発生してしまうからです。この中間マージンは費用明細には出てきませんが、私たち利用者が何らかの形で負担することになります。
この葬儀社を利用するメリット
この葬儀社を利用することには、もちろんメリットもあります。それは、自分で葬儀社を探さなくていいということです。
ご遺体を霊安室に運び込んだ段階というのは、まさに悲しみのピークで、精神的に安定していない状態だと思います。そのような状況で、自分で葬儀社を探さなくていいというのは、ありがたいことかもしれません。
- 葬儀社を自分で探すか? → 葬儀費用を安くできる
- 相場より高い葬儀費用を支払うか? → 自分で探さなくていい
費用を重視するのか? それとも、手間がかからないことを重視するのか? どちらがいいか、自分で選ぶことになります。
【2】葬儀社を選ぶ
葬儀費用をなるべく安くしたいなら、一般論としては「見積もり比較」をするといいです。手順としては次のようになります。
目の前の営業マンに「見積もり比較で決めます」と言う
その営業マンに、とりあえず見積もりを出してもらう
スマホで地域の葬儀社を検索する
ひとつずつ電話をかけて見積もりを依頼する
まずは、目の前の営業マンに、「費用をなるべく安くしたいので、見積もり比較をしたい」という話をしてください。こちらの意思をハッキリ伝えれば、無理に契約させられるなどということはありません。
そのうえで、その営業マンに「見積もりをください」と言ってみてください。そうすれば、見積もり比較を前提とした見積もり(相場価格に近い金額)を提示してくると思います。
さらに、スマホで地域の葬儀社を検索してみてください。例えば「葬儀社+地域名」などで検索してみるといいでしょう。
そして、検索で出てきた葬儀社に、ひとつずつ電話して、見積もり依頼をしてください。そうやって、複数の葬儀社から見積もりを集めて、比較すれば、葬儀費用を安くすることができます。
霊安室には制限時間がある
ここで、ひとつ問題が出てきます。それは、ほとんどの病院で、霊安室に遺体を置いておくのに、時間制限があるということです。
具体的には「1〜2時間ほど」しか、霊安室を利用できないことが多いようです。つまり、ご遺体を早急に、どこか別の場所に移さないといけないわけです。
一般的には、いったんご自宅に遺体を運ぶことになりますが、都会のマンションなどでは、自宅に運び入れることは難しいかもしれません。そのような場合には、どこか「専用の安置所」に搬送することになります。
整理すると、次の2点が問題になります。
- どうやって搬送するか?
- どこに搬送するか?
遺体の搬送など自分ではできません。なので、目の前にいる営業マンに、「とりあえず搬送だけお願いできますか?」と相談してみてください。もし、自宅に搬送できない場合は、「安置所も貸していただけますか?」と相談してみましょう。
たいていは、それで話がまとまると思いますが、相手によっては「葬儀も一式でないと受けられません」と言われてしまうかもしれません。こうなってくると、タイムリミットもある中で、かなり難しい決断を迫られることになります。
あらかじめ葬儀社を決めておくのがベスト
ここまで読んでいただいて、どうでしょうか? 大切な人が亡くなられてから、葬儀社選びをすることには、金銭的なリスクがあることが理解できたでしょうか?
葬儀費用というのは、私たち一般人にとってわかりにくいものです。だからこそ、見積もり比較をして、少しでも安くしたいわけですが、「霊安室の時間制限」があるために、ゆっくり見積もりを集める時間もありません。
さらに言えば、ご遺体が時間とともに痛み始めるため、なるべく早くドライアイスなどの保存処置を進めないといけないという事情もあります。とにかく時間に追われて、冷静な判断ができなくなってしまうわけです。
そこで、もしも可能であれば(まだ亡くなられていないのであれば)、不謹慎だとは思いますが、事前に葬儀社選びをしておいたほうがいいです。
亡くなることを前提に、葬儀社選びをするのには、抵抗感があって当然だと思います。ですが、故人が残してくれた大切な資産を守る意味でも、事前に葬儀社選びをすませておいて、もしものときの段取りを打ち合わせておくべきです。
葬儀一式の費用は「平均120万円」
ちなみに、基礎知識として紹介しておくと、葬儀にかかる費用(お布施、飲食接待費を除く)は「平均120万円」ほどだそうです。(一般財団法人 日本消費者協会の調査より)
その他に、飲食接待費用が実費で発生するのと、お坊さんに渡すお布施が必要になって、総額200万円ほどが葬儀費用の目安になります。
ここで冷静に考えてみてください。葬儀一式費用120万円というのは、はたして妥当な金額なのでしょうか?
会場代、棺代、生花代などを合わせたとしても、そんなにコストがかかるものなのでしょうか? 葬儀費用は、もっと安くなるんじゃないでしょうか?
明朗会計の「定額プラン」の葬儀社が安心
葬儀費用を安くするには、「見積もり比較」をするのが一般的です。しかし、最近では、見積もり比較よりも確実な方法があるのをご存知でしょうか?
それは、どのような方法かと言うと、「定額プラン」の葬儀社を利用することです。追加料金無しの「定額」なので、わざわざ見積もりを比較するまでもありません。予算に合わせて、どのプランにするか選ぶだけです。
具体的には、こちらを確認してみてください。
http://www.osohshiki.jp/
見ていただくとわかるように、一番高いプランで「定額63万8千円」で葬儀を執り行えます。最近人気の家族葬なら「定額48万円」、最安プランなら「定額14万円」しかかかりません。(追加料金無し)
一番高いプラン(僧侶も同時に依頼するケース)
ここで、あなたは思うかもしれません。「なぜこんなに安いの?」「サービス内容が悪いから安いの?」と・・・
でも安心してください。じつは、安さには、ちゃんとした理由があります。安さの理由は、従来の葬儀社とは、そもそもビジネスモデルが違うということです。
こちら全国展開しているので、利用者の数がとても多いです。つまり、葬儀1件あたりの利益は少なくても、トータルで十分な利益が残るビジネスモデルになってるわけです。
一方で、地方の葬儀社だと、葬儀が毎日あるともかぎりません。そのため、1件1件の葬儀で利益を最大化しないと、収支が成り立たないわけです。そういうビジネスモデルの違いによって、金額がまるっきり違ってくるわけです。
※定額プランの葬儀社
http://www.osohshiki.jp/
【3】まとめ
ご遺体を霊安室に運ぶ段階になると、次から次へと、いろいろな手続きや、いろいろな判断を求められます。悲しみにひたっているヒマもないほど忙しくなります。
だからこそ、もし可能であるなら、こうなる前の段階で、葬儀社選びをすませておきましょう。葬儀社さえ決まっていれば、最初の段階でバタバタすることがありません。
しかも、さきほど紹介した「定額プラン」の葬儀社なら、メニューがあらかじめ決まっているので、葬儀の現場で「仏衣はどうしますか?」とか、「お花はどうしますか?」とか、「棺はどうしますか?」などといった質問攻めにあうこともありません。
金額も決まっている。細かいメニューも決まっている。だからこそ、葬儀の最中には、心穏やかに、故人とのお別れに集中することができるわけです。
個人的に、定額プランの葬儀は、これからの主流になっていくと思います。利用するかどうかは別として、プラン内容だけでも確認してみてください。
http://www.osohshiki.jp/