葬儀費用トラブルに巻き込まれないための注意点とは?
葬儀費用は詳細がわかりにくいもの。しっかり打ち合わせしたつもりでも、後から高額な請求が来てトラブルになったという事例があとをたちません。
もちろん、ほとんどのケースで、葬儀社側に問題があります。しかし、たとえ葬儀社側に問題があったとしても、契約をしてからでは(葬儀が終わってしまってからでは)、話を聞いてもらうのは難しくなります。
ということで、このページでは、葬儀費用のトラブルを防ぐためにはどうすればいいか、私たちにできる対策を考えてみましょう。
【1】あらかじめ葬儀にかける予算を決めておく
打ち合わせが始まる前に、ある程度の予算を決めておきましょう。例えば、総額200万円の予算でやると決めたなら、「お布施も含めたトータルで200万円以上は出せません」とハッキリ宣言することが大切です。
ちなみに、葬儀費用の全国平均は「200万円」と言われています。その中で、葬儀社に支払うお金の全国平均は「120万円」が相場です。この金額を目安にしていただいて、預貯金の範囲でどこまで出せるか考えてみてください。
個人的には、定額プランの葬儀サービスを利用することを強くおすすめします。これだと、参列者が100人規模の一般葬でも、全国平均の半額程度で葬儀が執り行えます。(もちろん追加料金無しです。)
【2】契約する前に葬儀費用の見積もりを出してもらう
「見積書は請求書といっしょにお渡しします」などという、通常ありえないことを平気で言う葬儀社(の営業マン)がいます。こちらがバタバタしてることにつけ込んで、非常識なことを言ってくるわけです。
もしも、そういった非常識な提案を認めてしまうと、請求書の金額が、口頭での金額より大きく膨らんでしまっても、苦情を言うことはできません。勇気を出して「怪しいから別の葬儀社に頼みます」と言いましょう。
実際に契約をするのは、見積もり内容を書面にて確認してからです。口だけの約束や強引な勧誘の末に契約をするのではなく、納得してから契約することが(当たり前のことですが)大切です。
【3】見積もりに含まれない費用がどの程度あるか確認する
見積書を提示されたら、現時点で含まれていない費用項目も書いてもらいましょう。それぞれどれくらいの費用が必要かも書いてもらうことです。
こういったことをめんどくさがる(嫌な顔をする)葬儀社であれば、その後の対応も不安感があります。契約してからでは遅いので、この時点で断ったほうが無難でしょう。
【4】葬儀内容を勝手に変更しないように約束してもらう
見積もり以外のサービスを勝手に追加されないように、追加のときは喪主に必ず事前に相談してもらうように約束しましょう。
知らない間に、オプションを追加されたり、グレードアップされたりすると、びっくりするような高額請求になるので注意してください。
ちなみに、葬儀社の人は「お花がもっとあったほうがいいですか?」とか、「仏衣はこれでいいですか?」とか、親切っぽく話しかけてきたりします。ですが、じつはこれは「オプション追加」や「グレードアップ」の話なので注意してください。
あいまいに返事していると、いつの間にかオプションが追加されたり、グレードアップされたりして、葬儀費用がハネ上がります。
【5】葬儀社との交渉は親族などにも協力してもらう
葬儀には、独特な作法や様式などあって、私たち一般人にとってわかりにくいものです。葬儀社と打ち合わせしていても、何がなんだかサッパリわからず、判断できないことも多いでしょう。
ただでさえ、身内を亡くした悲しみで、精神的にダメージを受けているのに、葬儀社がワケのわからないことをアレコレ言ってくるわけです。自分のキャパシティ(能力の許容量)を超えてしまったとしても当然です。
そんなときは、もしも頼れる家族・親族がいるなら、率直に「助けてほしい」と相談してみてください。何もかも喪主がひとりで抱え込む必要はありません。葬儀費用のトラブルを防ぐには、自分だけで判断しないこともとても大切です。